PEOPLE

心を込めて、愛を込めて やさしいお菓子を届けたい

奈良県橿原市にある「やさい菓子工房cocoai」。

野菜ソムリエが野菜の良いところを引き出す組み合わせでスイーツを開発しています。

 

香りを生かすもの、色を生かすもの、風味を生かすもの等、

それぞれの野菜の魅力とスイーツをマッチングさせる配合はcocoaiだけの秘伝の配合。

 

もちろん卵、牛乳、小麦粉、米粉、野菜は奈良県産を使用し、

砂糖はデーツ、甜菜糖、甜菜グラニュー糖を使用する等、

からだに負担の少ない原材料を厳選しています。

 

 

“なぜ野菜スイーツ専門店を開こうと思ったのか”

今回はパティシエの原田知里さんにお話を伺ってきました。

 

 

奈良県橿原市出身。

野菜ソムリエと食育インストラクターの資格を持つパティシエ。

2010年に野菜を使ったスイーツのお店「やさい菓子工房cocoai」をOPEN。

現在は野菜スイーツ教室等も開催している。

 

 

実体験が分岐点に

 

(合田)

菊芋のガレットやゴボウのフロランタン等

野菜とスイーツの組合わせに驚くものがたくさんあります!

 

スイーツの中でもなぜ野菜を使ったお菓子を作られるようになったのでしょうか?

 

(原田さん)

元々ピアノの調律師として働いていたんです。

その頃ストレスでアトピー性皮膚炎になって、お医者さんに食事制限をするように言われたんですね。

 

卵や砂糖をやめて、油を気にするようにしなさい。

豆類もお味噌は控えて…など制限食を取り入ることになりました。

 

期間としては一週間ぐらいだったのですが、

からだがすっきり軽くなって症状も良くなり、食べるものって大切だなと身をもって感じました。

 

(合田)

なるほど。その経験がきっかけとなり食に関して勉強するようになったんですか?

 

(原田さん)

そうです。

野菜がどんな風に影響を与えるのかを学びました。

調理師の免許を先に取得して、野菜ソムリエの資格を取りましたね。

 

実は祖父の代からこの大和八木駅の名店街で洋食屋を経営していて、

今は父が継いでいるのですが、そのお店のお手伝いでケーキ作りをはじめたんです。

 

お客さまに喜んでもらえること、自分が本当にしたいことを追求する上で

職人気質の父とぶつかることもよくありました(笑)

 

 

(原田さん)

そしてcocoaiがあった場所は以前本屋さんだったんです。

本屋さんがお店を閉めるタイミングで父が「お店やらへんか?」と声をかけてくれて…

誰かのために何かがしたい、とお店を開くことにしました。

 

ケーキを作りたいという思いよりも地域の人にわくわくしてもらいたい。

食の大切さを伝えたい。

その思いが強かったですね。

 

甘いものってどうしてもからだの負担になりがちだけど、

できる限り添加物を使用せず、からだにいいことを一番に考えています。

 

 

 

(合田)

ノンバターやノンシュガーのスイーツもありますが、

こういったお菓子は原田さんが考案されているんですか?

 

(原田さん)

スタートは私が考えていましたが、今はみんなでアイディアを出し合っていますね。

人気のあるお芋とおいものロールは生地にもクリームにもそれぞれ異なるお芋を使用しているのですが、

難しかった分、他にはないやさしい味や色味が出せたと思います。

 

(合田)

cocoaiさんと医大で共同開発されたスイーツもあるんですよね?

 

(原田さん)

奈良医大付属病院糖尿病センターさんと低カロリータイプのクッキーを開発しました。

 

糖尿病を患っている方は甘いものがお好きな方が多く、食事の制限は非常に過酷で、

甘いものを辞めることが難しい人がたくさん。

低カロリーで脂質や糖質に気遣っているおいしいお菓子を、とご依頼いただき

一年ほどかけて商品化することができました。

 

今では他の病院からもこのクッキーを使わせて欲しいとお声をいただいています。

 

 

(原田さん)

想いはやっぱり最後の一口までおいしく食べてくれますようにということ。

これからも心をこめて作ったお菓子で多くの人に幸せをお届けしたいと思います。

 

 

 

 

食べてくれた人が笑顔になってくれること、
スタッフが幸せであること、
そして、ココアイの発展が地域を元気にすること。

 

安心安全なスイーツを食べてもらいたいのはもちろん、
一番届けたいのは真心。

 

原田さんのやさしい想いに触れて、
スイーツの数だけお客さまとの思い出が生まれる背景を知りました。

 

 

 

text by saki goda.